
ビットコインに投資してみたいけど、今って買い時なの?
「みんなが売ってるときに買った方がいいって聞くけど、どうやって判断すれば?
そんな疑問を持つ方も多いはずです。
ビットコイン投資では、市場の心理状態を把握することがとても重要になります。
本記事では、投資家間で注目されている「恐怖指数」について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- 恐怖指数とは何かとその仕組み
- 投資への具体的な活用方法
- 使う際の注意点とポイント



恐怖指数って何?
https://coinmarketcap.com/ja/charts/fear-and-greed-index/より引用
恐怖指数とは、ビットコインを売買する人たちの気持ちを0から100の数字で表したものです。
みんなが怖がっているときは数字が低くなり、欲張りになっているときは数字が高くなります。
CoinMarketCapなどのサイトで簡単に確認することができます。
ここでは恐怖指数の基本についてみていきましょう。
市場の感情を数字で表す指標
恐怖指数は、ビットコインを売買する人たちの気持ちを数字にした便利なツールです。
人間の気持ちを数字にするなんて不思議に思えるかもしれませんが、実はとても役に立ちます。
毎日新しい数字が発表されるので、みんなの気持ちがどう変わっているかをすぐに知ることができます。

この数字を使うことで、より良い売買の判断ができるようになります。
0から100の点数で分かる
恐怖指数は0から100までの点数で表示され、まるでテストの点数のように分かりやすくなっています。
0に近いほどみんなが怖がっている状態、50前後はどちらでもない状態、100に近いほどみんなが欲張っている状態を表します。
この数字を見るだけで、今ビットコインを売買している人たちがどんな気持ちなのかがすぐに分かります。
- 0に近い:極度の恐怖状態
- 50前後:中立的な状態
- 100に近い:極度の欲望状態
なぜ投資家が注目するの?
ビットコインを売買する人たちが恐怖指数に注目する理由は、みんなと「反対」のことをすると利益を得やすいからです。
みんなが怖がって売っているときに買い、みんなが欲張って買っているときに売ると、うまくいくことが多いです。
また、人は感情的になりやすいですが、数字という冷静な目安があることで落ち着いて判断できるようになります。
つまり、この数字は賢く売買するためのヒントになるのです。
恐怖指数で計算に使われる4要素
恐怖指数は、以下の複数の要素を組み合わせて計算されています。
- 1.値段の変化の激しさ(25%)
- 2.売買の量(25%)
- 3.SNSでの話題性(15%)
- 4.その他の要素
それぞれの要素にバランス良く重みを付けることで、偏りのない指標になっています。
これらの情報を全部合わせることで、みんなの気持ちを数字で表現できるのです。
ここでは恐怖指数の計算に使われている主要な要素について詳しく説明していきます。
1.値段の変化の激しさ(25%)
恐怖指数の計算で最も大切な要素の一つが、ビットコインの値段の変化の激しさです。
これを「ボラティリティ」と呼び、全体の25%を占めています。
今のビットコインの値段の変化を、過去30日間と90日間の平均的な変化と比べることで計算されます。
値段の変化が激しいほど、みんながドキドキしていることを表しています。
2.売買の量(25%)
二番目に大切な要素が、どれくらい多くの人がビットコインを売買しているかです。
たくさんの人が売買しているときは、みんなの気持ちが激しく動いていると考えられるからです。
普段よりもずっと多くの人が売買しているときは、何か大きなニュースがあったり、みんなの気持ちに変化が起きています。
つまり、売買の多さから気持ちの変化を読み取ることができるのです。
3.SNSでの話題性(15%)
三番目の要素は、ツイッターなどのSNSでビットコインがどれくらい話題になっているかです。
SNSでの盛り上がり方を見ると、普通の人たちがビットコインにどれくらい興味を持っているかが分かります。
ビットコインについてのツイートの数や、いいねの数、シェアの数などを調べて計算されます。
SNSで話題になればなるほど、みんなの関心が高いことを表しています。
4.その他の要素
残りの要素として、Googleでの検索データとビットコインの市場での地位が含まれています。
Googleでどれくらい検索されているかは、人々の関心をリアルタイムで知ることができる便利な情報です。
ただし、この恐怖指数は主にビットコインのデータを使って作られています。

他の仮想通貨よりもビットコインの影響を強く受ける指標だということを覚えておきましょう。
恐怖指数の数値の見方
恐怖指数の数字は0から100の範囲で4つの段階に分けられ、0-24は「とても怖い」、25-49は「怖い」、50-74は「欲しい」、75-100は「とても欲しい」を表しています。
数字を見るときは、この4つの段階を目安にすると分かりやすくなります。
ここでは恐怖指数の数値をどのように解釈すれば良いかについて説明していきます。
恐怖指数の4つの段階
- 0-24:極度の恐怖(とても怖い状態)
- 25-49:恐怖(怖い状態)
- 50-74:欲望(欲しい状態)
- 75-100:極度の欲望(とても欲しい状態)
極度の恐怖(0~24)
恐怖指数が0から24の範囲にあるときは、「とても怖い」状態と考えられています。
この数字が出ているときは、多くの人がパニック状態になって、急いでビットコインを売ろうとしています。
このような状況は、とても悪いニュースが出たときや、値段が急激に下がったときによく起こります。
みんなが「もっと下がるかもしれない」と怖がっている状態です。
恐怖(25~49)
恐怖指数が25から49の範囲にあるときは、「怖い」状態と考えられています。
とてもひどくはありませんが、売買する人たちの間に不安な気持ちが広がっている状態です。
この範囲にあるときは、ビットコインの値段も下がりやすくなっていることが多いです。
「少し心配だな」という気持ちの人が多い状態と言えるでしょう。
欲望(50~74)
恐怖指数が50から74の範囲にあるときは、「欲しい」状態と考えられています。
売買する人たちの気持ちが怖いから欲しいに変わり、積極的にビットコインを買おうとする人が増えています。
この範囲では値段が上がり続けていることが多く、「もっと上がるかもしれない」という期待感を持つ人が多いです。
みんなが「買いたい」と思い始めている状態です。
極度の欲望(75~100)
恐怖指数が75から100の範囲にあるときは、「とても欲しい」状態と考えられています。
多くの人が冷静さを失って、「今買わないと損をする」という焦りでビットコインを急いで買おうとしています。
このような状況では値段が短い期間で大きく上がることが多く、テレビやネットでも毎日ビットコインの話題が出てきます。
みんなが興奮して「絶対に買いたい」と思っている状態です。

ただし、これらの分け方は正式に決められたものではなく、ビットコインを売買する人たちの一般的な解釈です。
恐怖指数から見る過去の推移

過去の大きな出来事で恐怖指数は劇的に変化しており、2020年のコロナ暴落では8まで下がり、2021年の史上最高値では84まで上がりました。
2022年のFTX破綻では20を下回り、多くの人がパニック状態になりました。
これらの例は、恐怖指数がどのように相場の転換点を示すかを教えてくれます。
ここでは過去の重要な局面における恐怖指数の動きについて詳しく説明していきます。
過去の恐怖指数の重要な動き
- 2020年3月コロナ暴落:恐怖指数8(価格50%下落)
- 2021年11月史上最高値:恐怖指数84(約69,000ドル)
- 2022年FTX破綻:恐怖指数20以下(価格16,000ドルまで下落)
2020年3月のコロナ大暴落
2020年3月のコロナ大暴落のとき、恐怖指数は8まで下がり、みんながとても怖がっている状態を表しました。
3月12日から13日にかけて値段が約50%も下がり、多くの人がパニック状態になりました。
「コロナで世界が大変なことになるかもしれない」という不安から、ビットコイン以外でも色々なものを急いで売る人が増えました。
この時期は、本当にみんなが怖がっていた時期でした。
2021年11月の史上最高値
2021年11月にビットコインが過去最高の値段になったとき、恐怖指数は84まで上がりました。
この時期は大きな会社がビットコインを買ったり、ビットコインETFが承認されたりと、良いニュースがたくさん出ていました。
テレビやネットでも毎日ビットコインの話題が出て、今まで投資をしたことがない普通の人たちも続々と買い始めていました。
みんなが「ビットコインを買いたい」と興奮していた時期です。
2022年の大きな下落
2022年は恐怖指数が長い間20台の低い数字で続きました。
年始の約47,000ドルから年末の約16,000ドルまで大きく下がり、特に11月のFTX破綻のときには恐怖指数が20を下回りました。
この年はビットコインにとって本当に厳しい一年で、多くの人が「もうダメかもしれない」と思っていました。
市場全体がとても悲観的な雰囲気に包まれていた時期でした。
恐怖指数の3つの活用方法
恐怖指数は、みんなと反対のことをする逆張り投資の参考、いつ買い始めるかの判断材料、持っているビットコインの量を調整する目安として活用できます。
ただし、過去にうまくいったパターンであり、これからも必ずうまくいくとは限らないことを理解して使うことが大切です。
あくまで参考の一つとして使うのが賢い活用方法です。
ここでは恐怖指数を実際の投資でどのように活用できるかについて説明していきます。
恐怖指数の3つの活用方法
- 逆張り投資の参考(20以下で買い、80以上で売り)
- エントリータイミングの判断(50以下で新規投資開始)
- ポートフォリオ調整の目安(低い時に買い増し、高い時に利確)
1.逆張り投資の参考
恐怖指数を売買に活用する最も基本的な方法は、みんなと「反対」のことをする参考にすることです。
過去の例では、恐怖指数が20以下になったときに買い、80以上になったときに売ると良いことが多いとされています。
ただし、これは過去にうまくいったパターンであり、これからも必ず同じようになるとは限りません。
あくまで参考の一つとして使い、他の情報と合わせて判断することが重要です。
2.エントリータイミングの判断
恐怖指数は、いつからビットコインを買い始めるかを決める材料としても使えます。
特に初めて投資をする人にとって、いつ買い始めればいいか分からないことが多いでしょう。
過去の例では、恐怖指数が50以下のときはみんなが悲観的またはどちらでもない状態で、新しく投資を始めるのに良いタイミングと考えられることが多いです。
つまり、みんながそれほど興奮していないときが狙い目ということです。
3.ポートフォリオ調整の目安
すでにビットコインを持っている人にとって、恐怖指数は持っている量を調整するタイミングを教えてくれます。
過去の例では、恐怖指数が低いときはもっと買い増しをするタイミング、恐怖指数が高いときは一部を売って利益を確定するタイミングとして使われることが多いです。
例えば、普段は10万円分持っているけれど、恐怖指数が低いときは15万円分に増やすといった使い方ができます。

自分の状況に合わせて柔軟に調整することが大切です。
恐怖指数の80越えと20割れに注目
恐怖指数の80超えと20割れは、過去に相場が大きく変わったときの特別な数字として注目されています。
80を超えるとみんなが興奮しすぎている可能性が高く、20を下回るとみんなが悲観的になりすぎている可能性があります。
ただし、これらは過去の経験に基づくもので、必ず同じことが起こるとは限りません。
ここでは特に重要な数値である80超えと20割れについて詳しく説明していきます。
重要な転換点となる数値
- 恐怖指数80超え:過熱状態の可能性(売りを検討)
- 恐怖指数20割れ:売られすぎの可能性(買いを検討)
- 過去の実例:2017年80超え後調整、2020年10割れ後反発
80を超えたら過熱の可能性
過去の例として、恐怖指数が80を超えたときはみんなが興奮しすぎている可能性が高いとされています。
このような状況では値段が短い期間で大きく上がり、テレビやネットでビットコインの話題が毎日出てきます。
今まで投資をしたことがない人も続々と買い始める時期で、過去のデータを見ると80を超えた後に値段が下がることが多かったです。
ただし、これは過去の話で、必ず同じことが起こるとは限りません。
20を下回ったら売られすぎの可能性
過去の例として、恐怖指数が20を下回ったときはみんなが悲観的になりすぎている可能性が高いとされています。
このような状況では値段が本当の価値よりも安くなりすぎていることが多く、値段が短い期間で大きく下がります。
悪いニュースばかりが注目され、多くの人が急いで売ろうとしている状態です。
しかし、これも過去の話で、いつでも当てはまるわけではないことを覚えておきましょう。
恐怖指数の初心者向けの使い方

投資を初めてする人は、いきなり恐怖指数を使って売買するのではなく、まずは観察から始めることがおすすめです。
少ない金額で練習したり、長期投資と組み合わせることで、リスクを抑えながら恐怖指数の特徴を理解できます。
焦らずに経験を積むことが、成功への一番の近道です。
ここでは投資を始めたばかりの人が恐怖指数をどのように使えば良いかについて説明していきます。
初心者におすすめの3つのステップ
- まず観察から始める(数週間〜数ヶ月間)
- 少額で実践してみる(1万円程度から)
- 長期投資と組み合わせる(積立+恐怖指数調整)
1.まずは観察から始める
投資初心者は、恐怖指数とビットコインの値段の変化を一緒に観察することから始めましょう。
数週間から数ヶ月間観察することで、両方の関係が見えてくるはずです。
毎日見ているうちに「今日はみんな怖がっているんだな」「最近みんな欲張りになってきたな」という感覚が身についてきます。
2.少額で実践してみる
恐怖指数の使い方がある程度分かったら、実際に少ない金額の投資で試してみましょう。
最初は失っても痛くない金額、例えば1万円くらいから始めることをおすすめします。
恐怖指数が25以下になったときに5,000円分買い、75以上になったときに売るというルールを作って練習してみてください。

うまくいくこともあれば失敗することもありますが、大切なのは結果から何を学ぶかです。
3.長期投資と組み合わせる
恐怖指数は短期的なみんなの気持ちを表す指標なので、長期投資と組み合わせて使うことが効果的です。
基本的には長期でビットコインを持ち続け、恐怖指数を参考にして買い増しや利益確定のタイミングを調整するという使い方がおすすめです。
例えば、毎月決まった金額で積み立て投資をしながら、恐怖指数が20以下のときは普段の2倍の金額を投資するといった方法が考えられます。
このようにすることで、リスクを抑えながら効果的に恐怖指数を活用できます。
ビットコイン投資で使う恐怖指数のまとめ
恐怖指数は、ビットコインを売買する人たちの気持ちを数字にした便利な道具です。
0から100のスケールでみんなの恐怖と欲望を表し、売買の判断の参考として多くの人に使われています。
初心者の方は、まず恐怖指数を観察することから始めて、少ない金額の投資で実際に試してみることをおすすめします。
過去の例として、80超えの興奮状態と20割れの悲観状態が相場の変わり目の参考になることがありましたが、これらは過去のパターンで未来を約束するものではありません。
恐怖指数活用のポイント
- 基本:0-100で市場心理を数値化
- 重要な数値:80超え(過熱)、20割れ(売られすぎ)
- 活用法:逆張り投資、エントリー判断、ポートフォリオ調整
- 注意点:他指標と組み合わせ、完璧ではない
恐怖指数は万能ではなく、完璧な予測道具でもありません。
他の指標や情報と組み合わせて使い、長期的な視点を保ちながら活用することが成功への鍵です。
みんなの気持ちを理解し、冷静な売買判断ができるようになれば、ビットコイン投資での成功確率を高めることに役立つ可能性があります。